Golf Studio Y's Factory
ゴルフスタジオ ワイズファクトリー
(東京都町田市)

工房の"カベ"を取り払うことが私の役割です！

店長・岡本康太郎さん
車のディーラーで働いていた経験を生かした接客は評判。フィッティングは車に例えると、「シートの位置を合わせること」という。

　オーナーである山下博由さんの趣味であるゴルフやクラブいじりが高じて7年前にオープンしたワイズファクトリー。お客さんは、山下さんのゴルフ仲間を中心とした競技ゴルファーから、今では20～30代、そしてシニア、女性ゴルファーも来店する人気店である。

　店長は岡本康太郎さん（26歳）。カーディーラーの営業職という異色の経歴で、彼もまた趣味のゴルフに関わりたいという思いから、この店の門を叩いたという。

「常連さんだけではなくて、私と同世代の20～30代のお客さんを増やしていきたいと思ったんです。考えたのは、近隣の練習場に出向いて、試打会をすることでした。こういう工房は、やっぱり入りづらいもの。量販店とは違って、工房は店に入ったら買わなきゃダメな気がするし、敷居も高いと聞きます。だったら、自分たちがお客さんに会いに行くスタイルをとろうと思ったんです」

　実は、この試打会のアイデアは、前職の経験から思いついたという。デパートで車の展示会をすると、今までディーラーに入りづらかったお客さんと会話することができて、後日店に足を運んでくれる。そのスタイルを工房でも応用できたのだ。今では、練習場に月6～8回の試打会を開き、自分の顔を知ってもらい、店と練習場との連携で若い世代や女性のゴルファーにヘッドパーツのクラブの良さを実感してもらっている。その中でロマロのクラブは特別だという。

「ロマロは、すべてにバランスがとれているので、お客さんに勧めやすいですね。新しいアルファドライバーは打感が柔らかいのに弾く、今までになかった感覚のクラブで、ウチでは女性のほとんどのお客さんが、このクラブで15～20ヤード飛距離を伸ばしています。シニア、レディース系のクラブというイメージを持っている人も多いですが、アスリートも使えるポテンシャルの高いクラブですね」

　試打会で気軽に試打してもらい、フィッティングをしたい人はその場でスマホから予約を入れてあげる。予約が空いていれば、そのまま店に行ってオーナーが対応してくれるケースもあるようだ。試打して「すぐにクラブが欲しい」というわがままゴルファーも満足できるスピード感と連携を大事にしているという。お店の窓口を増やす新しい工房のカタチ。丁寧な仕事はもちろん、そこが人気店である理由だろう。